26年前の今日。
早朝に私は生まれて初めて「死」を感じました。
神戸の端っこで、家の中は幸いほぼ被害が出なかった実家でも、です。
人間、とっさに頭を庇うように出来てるんやなぁと思った記憶があります。
本がみちみちに入ってた本棚もずれ、真っ暗な中襖が開かず私は軽くパニックに。
記憶は定かではないけど、父がなんとかしてくれて外に出る事は出来ました。
とりあえず家族で車に避難し、ラジオを付けても情報は全く入って来ず。
その頃、私の祖母は神戸の中心地で一人暮らしでした。
11階に住んでいるにも関わらず、この世で1番怖い物は地震と言う…。
とりあえず祖母を迎えに神戸の中心地へ。
実家の側のお店は開いてたし、行きの高速道路の料金所には人がいて高速代も支払いました。
それだけ被害が少なかったんですね。
ところが中心地に近づくに連れ、道路のひび割れや瓦が落ちている家が増えていきました。
そして、神戸を一望出来る道に差し掛かった時に見えたものは、あちこちから上がる黒煙。
自分の目を疑う光景が広がっていました。
たぶん私は、あの景色を一生忘れる事はないと思います。
階段を登ってなんとか祖母の家まで辿り着くと、もう足の踏み場もありませんでした。
祖母は無事でしたが、あまりの恐怖に地震の時の事は何も覚えていませんでした。
それから２日後には会社から連絡が入り、私は被害の少なかった支社に通勤する事になりました。
元々勤務していたのは神戸の中心地で、4階建てのビル。
後から聞いた話だと建物はV字に壊れていたそうで、もし地震が数時間後だったら、私はもうこの世にいなかったかもしれません。
今年はまだまだ新型コロナウイルスに振り回されると思いますが、防災についても常に心にとめながら生活していこうと思います。
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